高エネルギー化合物スキャン

特徴

スキャン概要
質量範囲m/z 350~m/z 530の高エネルギー化合物スキャンを行います。
主な用途
疾患や成熟程度による代謝変化の把握(動物組織、植物種子等)
対象試料
ヒト、動物組織(凍結ブロック)、植物等
分析対象分子
ATP、ADP、AMP
納品物
イメージング結果レポートと動物組織であれば染色プレパラート
オプション
強度比較グラフ、論文に使用可能な英語版メソッド、指定ROI抽出

分析例

質量分析イメージング
質量分析イメージング
質量分析イメージング
質量分析イメージング
分析例:マウス海馬におけるAMP、ADP、ATPの分布(左から顕微鏡像、AMP、ADP、ATP)

応用例、論文紹介

質量分析イメージングの活用例をご紹介いたします。
1、薬剤投与による虚血性腎臓損傷の回復におけるエネルギー代謝変化の可視化(doi : 10.1172/jci.insight.124816)

虚血により腎臓を損傷したマウスに薬剤を投与したことで、ATP合成促進が行われたことを示した分析例。投与薬剤が標的組織で期待する作用を示すことを可視化した例。

 2、マウス海馬におけるエネルギー代謝物の可視化(https://doi.org/10.1371/journal.pone.0017952)

脳卒中モデルマウスの大脳辺縁系、特に海馬におけるエネルギー代謝物ATP、ADP、AMPがそれぞれ異なった変化を示した例。MALDIイメージングを用いて、エネルギー代謝物の分布と量的変化を示すことが可能。

よくある質問

質問: 価格・納期はどれぐらいかかりますか?

回答: 
価格につきましては、プラン・サンプル数等により異なりますので、お問い合わせください。
納期につきまして、繁忙期を除き、デフォルトスキャンで2週間~1か月、カスタムスキャンで最長2.5ヶ月程度で結果をお返しすることが可能です。 お急ぎの方には優先分析オプションもありますので担当にご相談ください.
質問: どのプランを選べばいいのかわからない

回答: 
お客様のご要望をご連絡いただければ弊社におります質量分析イメージングのプロフェッショナルが最適なプランを提案いたします。
webや対面でのご相談も随時行っておりますのでどうぞお気軽にご相談ください
質問: サンプルの準備はどうすればいいですか?

回答: 
こちらの資料を参考に準備お願いいたします。動物組織のサンプリング方法はこちらの資料でより具体的に説明しております。
質問:  ターゲットの構造開示は必要ですか?

回答: 
化学組成式の開示及び標準品の送付をお願い致します。
非開示の場合、構造を開示された場合に比べ高感度解析が困難となる場合がございます
質問: ヒト組織等の臨床検体の取扱いはどうなっていますか?

回答: 
弊社では、ヒト検体の受託試験を開始する前に、取扱い可能な検体であることを確認す るため、「ヒト検体を用いる試験における確認事項」への記載をお願いしております。分析依頼書と一緒にメールにて送付致しますので、記載後ご返信下さい。
質問: 長期保管したサンプルでも測定できますか?

回答: 
-80°Cで3箇月保管した動物組織にて薬剤及び内因性化合物の測定が可能なことを確認しております。サンプルやターゲットによって保管限界は異なりますので、ご相談下さい。
質問: どのくらいのサイズまで測定できますか?

回答: 
1.5cm×1.2cmまで測定できます。(ラット脳ほどの大きさ)
質問: どのくらいの解像度まで測定できますか?

回答: 
2.5µmまで測定できます。ただし、測定範囲が250×250ピクセルを超える場合はご希望される解像度による測定ができないことがございます。その場合は弊社から連絡致します。
質問: 定量分析は可能ですか?

回答: 
可能です。定量分析では、検量線用組織、標準品、内部標準品が必要となりますので、詳細はお問い合わせ下さい。

お問い合わせ

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